窒息事故に注意!幼児がお餅を喉に詰まらせやすい理由と、お餅を食べさせる時の工夫

 

こんにちは。言語聴覚士のむぎちょこです。

言語聴覚士は、ことばの発達だけではなく、嚥下(飲み込み)の専門家でもあるんです。

今回は、お正月に見られる幼児の飲み込みにおける事故の中で、最も多いと言われる「お餅の飲み込み時の事故(窒息事故)」が起こる理由とその予防方法についてご紹介します。

 

お餅を喉につまらせる窒息事故は、幼児にもよく見られます

幼児にとって、お正月に食べるお雑煮は、喉につまらせる窒息事故につながるやすいので、食べるときには注意が必要です。

消費者庁「メールマガジンVol.117」より
年末年始にはもちを食べる機会が多く、毎年12月から1月にかけてもち等による窒息事故が多くなっています。窒息事故は高齢者だけでなく、子どもでもしばしば起きています。

お餅を喉に詰まらせるのは、高齢者だけではないんですね。

でも、お餅といえば、やはりお正月には欠かせない食材です。

幼児がお餅を詰まらせやすい理由

幼児にとって、お餅が危険なのは、以下の理由からです。

  1. お餅が喉にへばりつくから
  2. 大人に比べて飲み込む力(嚥下力)が弱いから
  3. 大人に比べて喉が細いから

1.お餅が喉にへばりつくから

焼いたお餅に比べ、煮込んだお餅は、柔らかく、喉にへばりつきやすくなっています。

またへばりついたとき、大人(や小学生以上の子ども)であれば、水を飲むなど、ある程度冷静に行動ができます。

しかし、幼児の場合、今なにが起こっているかが良く分からず、もがくばかりになってしまうことも、状況を悪化させる原因になります。

2.大人に比べて飲み込む力が弱いから

食べ物を飲み込むためには、喉周りの筋肉(咽頭筋)にパワーが必要です。

幼児は、大人に比べて、咽頭筋の力が弱く、飲み込む力自体も強くありません

幼児期に、水分を取ると、むせるお子さんがいますが、これは飲み込む力が不十分なため、水分が誤って気管に入ってしまうからです。

3.大人に比べて喉が細いから

体のサイズと同じで、幼児は喉自体も細くなっています

そのため、お餅などがへばりつくと、気道(喉の奥)全体がお餅で塞がれてしまいやすくなり、そのため窒息する確率が高くなってしまうのです。

 

幼児がお餅を安全に食べるためのポイント

幼児の場合、以下のことに気をつけるだけで、喉にへばりつく(窒息する)リスクを減らすことができます。

  1. 煮込んだお餅より、焼いたお餅を食べさせる(お雑煮などでは、はじめから煮こまない)
  2. はじめから煮込む必要のある場合は、食べる前に、料理バサミなどで食べやすい(飲み込みやすい)サイズにカットする

焼いてから入れることで、食べやすいサイズに噛み切りやすくなります

つまり、飲み込みやすいサイズになった上で、ゴックンするので、詰まらせにくいということですね。

はじめから煮た場合は、小さくしてから口に入れるようにしましょう。幼児の場合、自分では「どのくらいのサイズにすればいいのか分からない」場合もあるので、保護者の方が、料理バサミなどでカットしてあげるのがよいですね。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

  • 煮込んだお餅より、焼いたお餅を食べさせるようにする。
  • 煮込む場合は、食べる前に飲み込みやすいサイズにカットする。
この2つに注意するだけで、危険度はずいぶん下がります。

幼児の飲み込みの特性に気をつけて、楽しくお餅を食べましょう。

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